雨の御堂筋
あなた・・・ あなたは何処よ
あなたをたずねて 南へ歩く (by欧陽菲菲「 雨の御堂筋」)
しかしその後もメンバーの交流はあって、いまだに付き合いは続いているんですが、彼と会うのは2年ぶり。
昨年末に共通の友人が亡くなってしまい、話すのはその時に連絡をもらって以来です。
梅田のヨドバシカメラで待ち合わせをして、彼が会社の若いコに教えてもらったという焼肉屋で食事をしました。
久々に会った彼は、正直寄る年波には勝てないといった感じで、頭もより一層薄くなってしまい何となく苦労を感じさせる風采でした。
彼は仕事での苦労話や最近離婚したこと、再婚すること、先日亡くなった友人のこと・・・・。いろいろな話をしました。
が、私は特に彼にする話が見つかりません。
その時、前回会った時と、私自身とその環境は何も変わっていないことに気付きました。
きっとそれは、とても幸せなことなのだろうと私は何となく思いました。
めったに会えない友人ですから、久々に腰を据えて飲みたいと思い、彼の行きつけのミナミの店に流れることにしました。
バンドでヴォーカルだった彼は、昔と同じ声で、昔と同じ曲を歌いました。
私はすっかり嬉しくなってしまい、私も昔歌っていた曲を歌いました。
親友というものは、久しぶりに会ってもその時間差を感じないものです。
私が彼に今の自分のことを「私は相変わらずだよ」ぐらいしか言えなかったのは、きっと距離は離れていてもお互いの意識の中にその存在があったからに違いありません。
閉店の時間になり外へ出ると、みぞれまじりの雨が降っていました。
とても寒かったけど、私の心の中はとても暖かかったのを覚えています。
彼は御堂筋でタクシーを拾ってくれました。
「天井に丸いライトが付いているタクシー、あれ5,000円以上だと半額やねん」
タクシーを停めて笑顔で見送ってくれました。
今度またいつ会えるか分かりませんが、それまでお互い元気でがんばりましょう。
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